お勧めの本3


題名
秘太刀(ひだち)馬の骨    著者:藤沢周平(しゅうへい)
説明
北国の藩 筆頭家老暗殺につかわれた幻の剣にまつわる小説

この小説の出だしから抜粋:
 望月家は藩の名門で古くから代々名家老と呼ばれる人物を出し、藩内に陰然たる勢力を持つ派閥の長でもあった。・・・六年前に起きた望月四郎右衛門隆英の暗殺事件・・・暗殺直後に政変が起きて、藩政の主導権は杉原忠兵衛に移った。・・・現在の筆頭家老 小出帯刀(たてわき)は望月の二の舞はしたくないと言った。というのは、暗殺の首謀者は忠兵衛かもしれぬが、身内の中老と組頭(帯刀の同僚だった男たち)も怪しい と・・・暗殺の死体を検分したのは大目付 笠松、御医師 庭田、御徒(おかち)目付 根岸の3人。そのとき傷を改めていた笠松が、ほう、「馬の骨」か とつぶやいたという。察するに傷の切り口から推した剣法を言ったものだろう。・・・家老小出が近習(きんじゅう)頭取の浅沼半十郎を呼んで、その剣名を聞いているところからはじまります。「馬の骨」とは どういうものか?
藤沢周平:山形県鶴岡市生まれ 山形師範学校卒 直木賞受賞
感想:藤沢時代小説の隠れた傑作の一つで、ぐいぐい引き込まれます。
たそがれ清兵衛や蝉しぐれ 等の小説が映画化されています。
 ⇒ 関連リンク(お勧めサイト2)参照