お勧めの本1


題名
「宇宙の謎」まるわかり   著者:的川泰宜(まとがわやすのり)
説明
宇宙の果て、ブラックホール、宇宙人、宇宙旅行、四つの疑問をやさしく解説

とても感銘を受けたところから抜粋:
 無着成恭(むちゃくせいきょう)さんというお坊さんはユニークな先生である。私は光栄にもTBSラジオの全国こども電話相談室のご縁で面識があるが、ある時、子どもからこんな質問が来た。「アリは歩いているのですか、走っているのですか?」何という可愛い発想だろうか。私はいままで考えてもいなかった問題である。無着先生は悠然と答えた。「あれはね。アリいてるんだよ」。もともと東北の出身である先生は東北訛りのプロだから、見事一挙に訛ってみせた。続く電話のお姉さんの「分かった?」という問いかけに、その子どもは「ウン」と答えた。無着先生の信条は、「子どもに丁寧な分かりやすい解説をすることだけが回答者の役目ではない。その回答によって子どもの心に、以前よりも強い興味や好奇心が芽生えるような、そんな回答が望ましい。分かりやすく答えるだけなら、百科事典にいくらでも書いてある」と。なるほど「アリはアリいている」なんて、どの百科事典にも載っていないだろう。
的川泰宜:子ども・宇宙・未来の会(通称KUーMA:くーま 空馬)会長
無着成恭:本名。山形市生まれで教育者、晩年は千葉県、大分県で僧侶
感想:難しい宇宙の謎をとても分かりやすく、いや無着先生のように、宇宙の謎を誰もが納得し、好奇心が沸くように書かれた本です。面白い!